MacからJetson Nano にX11 Forwardingで接続する

前回からの続き

前回、Jetson Nano を購入して、Wifi環境までを構築しました。

セットアップについては後日書くとして、快適な開発環境を構築すべく設定を行なっていく。

 

最終的にはMacからsshX11 forwardingを行い、jetson nano 上で起動させた IDEmacから操作したい。その前段階としてjetson nanoの画面をmacに転送する設定を行う。

 

環境

mac

MacBook Air (Retina, 13-inch, 2018)

MacOS Catalina 10.15.7

Jetson Nano

# R32 (release), REVISION: 6.1, GCID: 27863751, BOARD: t210ref, EABI: aarch64, DATE: Mon Jul 26 19:20:30 UTC 2021

JetPack 4.6相当

試行錯誤

(試行錯誤も何も、MacってBSD派生やから、X Windows Systemは入っとるやろ、、、)

(そういうところがWindowsと違うはずや。)

ssh -X で接続してxeyesを起動、、、っと。

can't open display ... (え??)

 

X Windows systemは最近のOSには入っていないみたい。

(どんどん別物になっていっているんやな。。。)

という事で、Mac用のX Window SystemであるXQuartzを入れます。

 

MAC側の設定

以下のURLの方法でやってみる。

アップルサポートからXQuartzを入手

※インストール後、再ログインが必要になるため作業途中のものがある場合は要注意。

support.apple.com

www.xquartz.org

dmgファイルをダウンロードしてインストール。

他にはbrewコマンドからインストールする方法もあるみたい。

 

インストール+再ログイン後、環境変数$DISPLAY としてXQuartzが設定されます。

確認方法

$ echo $DISPLAY

/private/tmp/com.apple.launchd.SHBWxiznJK/org.xquartz:0

 

Jetson Nano側の設定

Jetson nano側のsshd も設定して、X11 forwardingが使えるようにしていく。

(久々にVim使った。。。)

$sudo vim /etc/ssh/sshd_config

X11Forwarding yes

X11DisplayOffset 10

X11UseLocalhost no

 

さらにsshd を再起動して、設定を反映

$sudo systemctl restart sshd

 

MacからX11 Forwardingでログイン

mac の好きなターミナルから

$ ssh -X <host>

でログインし、

定番の

$ xeyes

を実行

(なんでか知らないけどX11関係になると必ず出てくる目玉。)

f:id:dajinkaei:20211016212206p:plain

♪───O(≧∇≦)O────♪

 

これでまた一歩開発環境が整った!!

 

まとめ

  • 最近のmacにはX11は入っていないのでXQuartzのインストールが必要

ここにはまりました。

 

次回はいよいよコーディング環境を整備しよう!